膝関節の治療法について

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65歳の専業主婦です。半年ぐらい前から右足の膝関節に水が溜まり今では立ったり座ったりが困難になるぐらいの痛みです。医師からは治らないと宣言されました。足首の運動と温熱療法で治療はしているものの、いっこうに改善されず、痛みは増してきています。さらに水の量も増えています。この病気にたいしての治療方法はどこの病院も同じでしょうか。もともと昔から何度か水は溜まっていましたが、ここまでひどくなったのは初めてです。ご返答願います。

【回答】


膝関節の内側の軟骨が磨り減っている状態(変形性膝関節症)のX線写真(この写真の場合は骨も磨り減っている)

膝に水が貯まることは日本人には多いのです。
多くは女性で、O脚(がに股)になっていらっしゃる方に多いようです。むずかしい理屈になるのですが、年齢的に膝関節内の老化で軟骨などの弾力性が低下した上に、O脚のため歩くときに膝の内側にばかり体重という荷がかかるようになり、膝関節の内側の軟骨が集中的に傷んできます。このために膝の内側の痛みがひどいのです。

膝の水(関節液)は正常な場合でも少し(2~3ml)はあるものです。そして毎日毎日吸収され、また入れかわるようになっています。それが、軟骨が傷むということなどによって、水が異常に増えるのです。これが病的な“水”(関節水腫といいます)です。“水”をとると“クセ”になるという人もいますが、決して“クセ”にはなりません。まだ治っていないのです。水がいつまでも貯まっていると、関節軟骨をさらに傷めるといわれていますので、むしろ抜いた方がよいと思います。
次に手当ですが、原則は膝関節に物理的なストレスを加えることを少なくすることです。

1)体重を増やさない。
体重が増えると、歩くときに膝にかかる異常なストレスが 3 ~ 5kg 増えると考えてください。一応、目標とする体重として「(身長cm - 100) = 体重」を目指してください。それが達成できたら、これに 0.8 を掛けたぐらいの値が第2の目安です。
2)膝関節に異常なストレスを加えない。
すなわち重い荷物をもたない。凸凹道を急いで歩かない。坂道、階段は なるべくひかえる。階段の上り、下りはなるべくひかえる。正坐はひかえる。
3)関節をきたえる。
関節の老化はある程度は人間としてあたり前のこととして受け入れねばなりません。しかし、関節の弱化を防ぐことと、仮に膝に異常なストレスがかかっても、もちこたえられることが重要です。そのためには膝のまわりの筋肉の弱化を防ぎ、できれば少しでも丈夫にする必要があります。

そのためには、イスに坐るか、畳の上で膝をピンとのばして坐って、膝の下に枕か座布団を半分に折っていれます。そして膝を力を入れてピンとのばすことです。このとき力一杯のばすことがコツです。ピンとのばして、こらえる時間―5秒間(ゆっくり5つ数える)が必要です。
5秒間、力一杯力を入れたら、すっかり足の力を抜いて、一呼吸おきます。この繰り返しです。

足首のところに 0.5 ~ 1kg ぐらいの砂糖袋(塩?)をくくりつけるのもよいでしょう。また毎日一定の距離を(目的地を一定にして)ゆっくりと歩くのもよいことです。ただし歩いたあと(歩いているときも)痛かったり、翌日までだるさが残ったりするようだったらやりすぎです。。プールの中で歩いたり泳いだりすることは、もっとよいことです。
4)膝を冷やさない。
寒くなって膝を冷やしたり、夏、扇風機で膝に直接風をあてたりしないようにしましょう。風呂の中で膝をよく暖めましょう。また、風呂の中で、ゆっくりのばしたり曲げたりしましょう。湿布薬はひやりとするために、冷やすのが目的と勘違いされがちですが、湿布薬はそこに塗ってあるくすりが皮膚から患部に入っていくからよいとされています。冷やしたり、温めたりするのが主目的ではありません。あくまでも鎮痛薬が皮膚からしみ込むと考えてください。温シップでも冷シップでもどちらでも効果は同じです。自分に合うものを使ってください。(温シップといえども湿気があるために、それが乾くために気化熱で局所の皮膚温は一時的にはむしろ下がります。)
5)薬物療法
1.鎮痛剤(痛み止め)
 内服、注射(筋肉、静脈)、外用薬(貼布、塗布など)、坐薬などがあります。人によって合うものと合わぬも のがあります。また薬ですから副作用もあります。主治医とよくご相談ください。
2.関節腔内注射
 関節内に直接注射をする方法で、炎症を抑えるステロイド・ホルモンと、ある程度軟骨によい影響を与えるヒアルロン酸製剤の2方法があります。前者はよく効きますが、連用すると逆に関節軟骨を傷めやすくなります。 ヒアルロン酸製剤は、症状をかなり緩和させます。健康保険で1週間に1度、連続5回まで認められています。(サメの軟骨から作った飲み薬というものの効果は医学的には証明されていません。)
6)手術
A.関節温存手術
傷んだ膝関節はそのままにして、なんとか少しでも痛みを楽にしようとする手術です 。

■ 膝関節内洗浄、デブリッドマン(そうじ)
関節鏡で膝関節内を観察しながら、汚いところを少しずつ削って洗い流し、関節の中全体をきれいにします。

■ 滑膜切除術
関節を構成している関節の袋―関節包の内側の滑膜(かつまく)を削ります。滑膜は関節炎という痛みを起こすもと、あるいは関節水腫のもとになっていますので、ここの悪いところを削ります。これも内視鏡―関節鏡視下で行ないます。

■ 半月板切除術
関節鏡で半月板が傷んで関節の動きに邪魔になっているようでしたら、これを削ります。膝がピンとのびない場合、半月板の一部分が切れて、移動して、関節の動きを邪魔している場合があります。この悪いところを削って半月板の形を整えます。

■ 高位けい骨骨切り術

高位けい骨骨切り術

O脚(がに股)の場合の歩行では、体重が膝の内側ばかりにかかりやすくなっています。これを矯正する手術です。膝のすぐ下で、外側を広い三角形に骨を切りとって、切った部分をくっつけます。O脚になっているのを、O脚と逆の“く”の字になるように、即ちO脚から“X脚”に矯正するわけです。この部位は骨の血流は盛んで、よく骨はくっつきます。こうすれば水がよく貯まっていても半年もすればすっかりよくなります。(ただし、関節内の悪いところはそのままなので、将来的な予後には限界もありますし、関節鏡で悪いところを削る手術を併用することもあります)


人工膝関節手術(TKA)
B. 関節を取ってしまう、即ち関節を新しく作る手術…人工膝関節手術(TKAと略す)
以上のような関節自身をなんとか残して、もっともわるいところを処置して、なんとかしのごうという方法 でなく、もうどうしようもない関節 ―― 例えていえばムシ歯で、削って神経を殺してセメントをつめるというような方法でなく、ムシ歯を抜いて入れ歯にするような ―― に、関節の悪いところを全部取って人工のものを入れかえる手術です。 そもそも関節の機能を考えてみると、

 ○痛みがないこと。
 ○立ったり歩いたりできること。
 ○ある程度動くこと。

の3つが必要です。人工関節なら、関節の曲がりが90度(直角)ぐらいしか曲がりませんが、上の3つをほぼ満足させます(最近は90度以上曲がるようになりましたが、正坐ができるようにまではなっていません)。人工関節の手術は、とにかく痛みが取れるので大変よい手術だと思っています。ただしムシ歯に対する入れ歯のような手術ですから、入れ歯で豆を噛んだりするようなこと、例えば山登りをしたり、長い坂道とか、長い階段を行き来するのは余り好ましくありません。また膝の手術にしては大手術ですから、いろいろの合併症もあります。また入れ歯的なものですから、若い方には長持ちさせるという観点でいえばやることはできません。年令的なことは大体50才以上の方がよいと思います。
詳しくは主治医とご相談ください。